氷の道を滑らない様に気を使いながら、疲れた心を引きずってトボトボ歩いていました。
白い杖の方が視界に入りその瞬間、車道に踏み外しそうに!
「危ない!!!」と身体が勝手に動き走り出していた。
青年「ありがとうございます」
私「危なかったですね、歩道が凍ってボコボコになっているので、点字ブロックがわからないですね」
青年「でも、慣れた道なのでゆっくり行くので大丈夫ですよ」
と話しながら歩いている先で、また車道に向かってしまいました。
私「少し先まで一緒にいきますね!」
青年「ありがとうございます!転ばない様に気をつけなきゃね」
とても明るく言葉にも覇気があり感じのいい青年でした。
青年「この辺から少し斜めが横断歩道かな〜」と信号の前に停まりました。
私「えーすごい!」
青年「すごいでしょー笑!
普段褒められる事ないから嬉しいなあー!」
私「焼肉屋さんの横を通りますよー」
青年「ここの匂いがたまらないですよね〜」
私「昨日行ったら入れなくて残念でした」
青年「それはまた、おいでと言う事ですね^ ^」
会話のリズム、テンポが良くて話しててとても楽しかった。
私「道がひどいので大通りまで付き添います!」
そうやってしばらくリズミカルに会話を楽しんでいました。
私「凹んでいたのでとても元気をもらいました」
青年「そうですか!僕でも役に立つ事があるんですね!元気に明るくいると、たいてのことは何とかなりますよ!」
私「そうですね!」と言いながら勝手に涙が出てきた。
青年「ここを曲がった古ぼけたビルが職場なんです」
本当に古ぼけたビルだった!
私「お仕事なさってるんですねー」
青年「たくさんの人に助けられながらですよ。なかなか一人でできないことも多くてね。優しい人が多いですよ。お姉さんみたく^ ^」(お姉さん!?笑)
私「私もです、私も助けられながらです」
結局青年の職場の前まで楽しく会話をして辿り着きました。
青年「ありがとうございます!またどこかで!」
私「はい!またどこかで!」
そう言って別れました。
見えてて凹んでいた私に
心の目で見てる明るい青年
心の目で見る事が足りなかった事に気付かされ勝手に涙が溢れてきてしばらく動けなくなった。
また会いたいと思う人はやっぱり明るい。
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